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照明は家庭の全電気使用量の20%程度、事務所や施設ではやや多くを使うといわれています。
どのくらい削減できるかを知るためには、
1)既存の照明のランプ(光源)がどのようなものか、電気をどのくらい使うのかということを知っておく必要があります。
2)その照明をどのくらいの時間点灯するかをチェックする必要があります。
既存の照明のランプ(光源)の種類により、LEDにした場合の電気の使用量の削減がわかります。
その照明がどのくらいの時間点灯しているかにより電気代の削減額が計算できます。
最初に照明器具のランプ(光源)の種類と特徴についてみて見ましょう。
LED照明についても説明しています。
最も一般的なランプは電球と蛍光灯です。大光量が必要な屋外照明では水銀ランプが使われます。
電球は照明の光源としては歴史も古く、種類も豊富です。寿命は長くありません。(すぐに切れる)
中に閉じ込めるガスの種類により、通常の白熱灯、ハロゲンランプ、クリプトン電球などがあります。
このガスの種類により寿命や、明るさが変わりますが、電気をたくさん消費する照明です。
ねじ式の口金が殆どです。ねじ部分の直径でE26、E17、E11などと呼びます。数字は直径のmmです。
フィラメントに電気を流すことにより発熱して発光します。
蛍光灯管も歴史が古く、まっすぐな直管、丸い、丸管、電球のように小型にしたコンパクト管など形状により大きく分かれます。
長さが必要なため小型にする際も管を折り曲げたり、螺旋にします。
電球の1/4程度の消費電力です。寿命は白熱電球より長くなります。
直管はG13というピンが2本出た口金です。形状により口金は変わります。
管の中を放電して管の中に閉じ込めてある水銀蒸気が紫外線を発光し、管に塗った蛍光塗料で可視光を発光します。
蛍光灯管の名前の由来はこの蛍光塗料によります。
恒温高圧の中で放電して効率が比較区的高い照明です。また長寿命です。
中に閉じ込めるガスの種類により水銀灯、ナトリウムランプ、メタルハライド(ハロゲン化金属)に分類されます。このガスの種類により特徴が変わります。
メタルハライドを除いて演色性が低い(色がわかりぬにくい)光です。
メタルハライドは大きさに比べて強い光を出すことができます。
高膣は低くも高くもありません。メタルハライドは高効率です。
口金はねじ式のE39が多くなります。
電気を直接光に変えます。効率は一番高くなり、節電に剥いています。
小さくて明るいものができません。一部のセラメタや、コンパクト蛍光灯管は、代替品がまだありません。
また電源が内臓され、またLED素子そのものが熱に弱いためもLEDランプは高熱に弱いという欠点を持っています。
小さなLEDチップを基板に並べて、光源としますのでどんな形でも作ることができます。
LED以外の既存のランプに、形状と、口金をあわせて作られており、代替が進んでいます。
メタハライドの1種であるセラミックメタルハライドは効率も高く、また小型で明るいためLEDで代替することは容易ではありません。
それ以外のHIDはLEDに交換して、色もきれいになり、使い勝手も良くなり、大きく節電します。
次に点灯時間いついてもチェックする必要があります。
殆ど点灯しない場所では、節電効果の高いLEDにしても電気代の削減は見込めません。
たとえばこまめに消灯する、トイレや、会議室、点灯時間の短い倉庫などです。
逆に長い時間点灯する、施設のエントランスや、店舗、工場、病院などでは、照明器具の節電が大きな電気代の削減となります。