救難の“ミッシングエリア”を埋める——ESAB
悪天候・視程不良・電源喪失・深度制約。見つけたいのに見えない——従来の救難で生じる“抜け”に対して、 ESABは帯状の気泡(視覚)と音響という二つの手掛かりを、電源に頼らず長時間提供します。
なぜ必要か(問題提起)
- 視程の壁:波・雨・夜間・白波で「見える」手掛かりが断たれる。
- 電源の壁:メンテナンス不足、漂流・沈降・破損で電源が尽き、信号が途絶えやすい。
- 水中の壁:水中では電波が届かず発見が難しい。
→ 検知できても視認・確証(TTV)に時間がかかり、再捕捉も困難になりがち。
現行の救難装置は「水面付近・短時間」の領域に偏っています。図の水色の領域(現状の“空白域”)は、深さやコストの条件が厳しく、従来機構ではカバーが難しい範囲です。ESABは、この空白域を電源なしの気体を利用した、視覚(気泡列)と音響で埋めることを目的としています。
海中の救難装備とカバー範囲(概念図)。既存装置は水面付近・短時間に強く、中層〜深海・長時間に“空白”が生じる。ESABはこの空白域を対象とする。 ESABが提供する解法(要点)
- 二つの手掛かりを冗長化:視覚=海面に連なる帯状の気泡(空撮・目視で追いやすい“線”)/ 音響=破裂音・送信音(TDOA等で位置推定、視程不良を補完)
- 電源不要・長期運用:ガス発生+間欠放出で、手掛かりが途切れにくい。
- 深さ適合:圧力均衡の設計思想で、運用レンジを拡張(深海運用に配慮)。
得られる価値(KPI視点)
- TTV短縮:検知から目視・確証までの時間を短く。
- 再捕捉率の向上:いったん見失っても“帯”と“音”で追い直せる。
- 運用KPIの改善:見失い時間↓/探索負荷↓/回収効率↑。
想定領域(導線)
個人装備(Hmini)/ 集団装備・OEM(ESAB Inside)/ 産業用アンカー(長期マーカー)/ 防衛・航空(TTV軸)
次のステップ(行動喚起)
導入・評価の進め方:NDA → 技術ブリーフィング → PoC要件定義 → 評価 → ライセンス/共同開発。
本技術(ESAB)は、特許ライセンス供与および共同開発パートナーを募集しています。
用語解説
- KPI
- Key Performance Indicator(重要業績評価指標)。本ページでは、捜索・救難の運用における 「探索負荷の低減」「見失い時間の短縮」「再捕捉率の向上」「回収効率の改善」など、 成果を定量・定性で評価するための指標を指します。
- TTV
- Time To Visual / Time To Verify(目視・確証までの時間)。 何らかの検知(音響検知等)から、対象を目視で確認し位置を確定するまでに要する時間を指します。 ESABは「音響(検知)」と「帯状の気泡(視認)」を併用することで、TTV短縮を狙います。





